タロット占いの鑑定例「ハンセン病患者のみなさんと交流を持ち、社会について考える機会がありました。自分には何ができるのでしょうか」

日本一暑い街、岐阜県多治見市にあるコミュニティFM FMPIPI 76.3Mhz

水曜日 AM7時~9時生放送 「pipi morninng smile!」番組内
ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ (8:15頃~8:25頃)
2013年12月18日放送分の原案となった占断です。

インターネットラジオ【サイマルラジオ】(←音が流れます注意)
を通じて全国で視聴可能です。よろしかったらぜひご視聴下さいませ!

ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ 第十一回

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相談内容

初めてハンセン病患者さんとの交流をしてきました。
平均年齢は草津の栗生楽生園でも83歳。
彼等はもはや差別(迫害でしょう!)を乗り越えています。
原告団の代表は、福島の子供らが自分達と同じになるでは、と危惧していました。
私は来年1月に別のサナトリウムにも行きますし、また草津にも行きます。
まだ知識もない私に何か出来ますでしょうか?

ご返答

teruru_teller
ハンセン病患者の皆様とかかわるH.N様がこれからの時代の中で何ができるか、についてタロットを展開しました。

結末の一枚を除き、全て逆位置でカードが出ました。とても特徴的なレイアウトです。
過去、現在、未来、全て大アルカナの逆位置が出ています。
大アルカナはタロットの中に22枚しかない大きな象徴のカードです。

【過去】16塔逆位置

人々の叡智を象徴するバベルの塔が神々の怒りを買い、崩壊しています。
人々は塔から放り出されてゆきます。
このカードの意味するものは崩壊や驚きです。逆位置の場合、崩壊や驚きの出来事が起きた後を表します。

他にもこのようなネガティブな意味合いを持つカードはありますが、塔のカードが出る場合、より枠組みの大きな出来事を表します。
即ち、「震災」「原発事故」「ハンセン病を取り巻く世界」の3つを示していると感じます。

このカードが「過去」の位置に、しかも逆位置で出たことには大きな意味が有ります。
塔が崩壊し、人々は投げ出された。しかしそれはもう起きてしまったことである。取り返したくとも、取り返せない。
今人々が立つ、そこは荒野かもしれない。しかし歩き出さねばならない。 そんなふうにタロットが語りかけてきます。

ハンセン病は19世紀前半、国が取った隔離政策から差別が助長されました。
2001年熊本地裁で原告側が勝訴し、国はようやく非を認め、患者・元患者の方々に謝罪し、今では名誉回復、社会復帰支援策が採られています。

塔のカードに描かれている投げ出される人々は見様によっては「窮屈なところから放り出されてゆく」とも見て取れます。
窮屈な差別の塔に閉じ込められ、人と顔を合わすことも憚られた時代から、国が非を認めたことで一気に外へ放り出されます。
過ぎた時間は取り返せずそこは荒野です。憤りもあるでしょう。ここからどうすれば良いのかという戸惑いももっともです。
しかし、前に進みたいのであれば選択肢は一つです。歩き出すしかありません。たとえそこに道がなくとも。

(このようなことを言うのは憚られるのですが、「現在」の節制を見ますと、H.N様の訪れた施設の方の中には
国や人々の差別を恨み怒りに支配されその状態から動き出すことを放棄してしまっている方もおられるのかもしれない、と感じました……)

【現在】14節制逆位置

大天使ミカエルが両手に持った聖杯で万能の物質といわれる「エリクシール」を作っています。
このカードの意味は「循環」と「バランス」。逆位置の場合「バランスを欠く」という意味になります。

【未来】は吊るされた男の逆位置ですが、詳しくは後程触れることにいたしましょう。

現在を裏付けるものとして
【原因】にソード(剣)キング逆位置が出ています。強い精神を持つ王のカードです。
【目に見えていること、意識していること(顕在意識)】にソード(剣)クイーン逆位置が出ています。こちらも強い精神を持つ、女王のカード。

ソードのカードに描かれた人物は曲がったことが大嫌いで、一人でも戦う人たちです。
H.N様の、困っている人々を助けたいという強い思い。そして、差別等、間違ったことには屈しない。戦うのだという意志が現れています。

【目に見えていないこと、気がついていないこと(潜在意識)】ワンド(棒)3逆位置

このカードの意味は「チャレンジ精神」。
いまH.N様が取り組んでいることはまさに「チャレンジ」ですね。
また、こうして誰かに思いを伝え相談してみるという行為そのものが、H.N様にとっては珍しいことであり、「チャレンジ」だったのではないでしょうか。

この4枚の逆位置のカードはH.N様の現状を表すと共に、タロットからのアドバイスも
含んでいるように感じます。
H.N様は相談時に「まだ知識もない私に何かできますでしょうか?」とお尋ねくださいました。
まずはその強い意志、手に持った志のつるぎを、時代や世間に向けるのではなく
己の心へ誓いを立てるために使い、ハンセン病や福島を取り巻く歴史や実際を広く学ぶことが
必要だとタロットは伝えたがっています。

別のサナトリウムも尋ねる予定とのこと。被害者たる彼らは生ける歴史の証人ですから、
お話にはよくよく、耳を傾け聞いて下さい。
そして、それだけではまだ不十分です。被害者の話だけでは双方向性に掛け、まさに
節制の逆位置が示すようにバランスを欠いてしまいます。
第三者的見地から書かれた本を読み、識ることが必要です。
福島の件も同様ですね。よく調べ、何が本当の情報であるかを見極め、よく識り、
ニュートラルな立ち位置から世界を見渡して正しく関わらねばなりません。

【あなたの立場】ペンタクル(金貨)エース逆位置

雲から出た掌に大きなコインが乗っています。ペンタクルは現実的、物質的な物事を示します。
正位置の場合は手にコインが乗っていますが、さかさまだと落ちてしまいますね。
逆位置の場合「手ごたえを感じない」という意味合いになります。

H.N様はまだ自分自身を未熟だと思っておられる部分がおありになるのかしら……?

続けてリーディングします。

【周辺環境】ワンド(棒)9逆位置

ここが防衛ラインだとばかりに立てられた棒の柵。
その前に立つ一人の男は頭に包帯を巻いており、かつて戦いを経験していると示しています。
逆位置の場合は「突破される」「守りきれないよ」といった意味があります。

【将来展望】ペンタクル(金貨)9逆位置

こちらは背景にブドウやコインがたくさん実り、余裕ありげな一人の女性がこちらを見ています。
このカードには「人を頼らない」という意味があります。

さて、ここで、10枚すべてのカードを見渡してみましょう。
【過去】に出た塔のカード以外はすべて描かれた人物が一人きりです。
タロットはH.N様に、「大きな物事には一人で挑んではならない。たくさんの仲間を募ろう」と言っています。

私たちは大きな物事に直面した時、しばしば「自分に何ができるだろうか」と考え込んでしまいます。
しかしながら、一人の人間ができることなんて、そう大きくはない。
そりゃあ中には一人で世界を変えるような改革者もいますが、そんなのは稀のこと……。

でも、あきらめる必要はありません。
一匹の蟻は非力だけど、沢山の蟻が一斉に力を合わせれば、像だって倒せてしまうのです。
まずは一人ではないことを認識し、みんなで何ができるか考えることから始めましょう。

さて、読み飛ばした【未来】のカードと【結末】を合わせて読みます。

【未来】12吊された男逆位置 が出ました。このカードの吊るされた男はよく見るとどこか余裕がある表情をしているんですよ。
彼は今仕方なく吊るされておりますが、解放された時の次の一手について、もう考えを巡らせているのです。
逆位置の場合の意味は「開放」「ここから歩き出す」となります。また、吊るされた男には「英知」という意味もあります。

先ほど【現在】に節制のカードが出ていましたが、2枚が相互作用し、より「英知」という意味合いを強めています。
どういうことなのか少し考えてみたのですが、【結末】のカードがヒントをくれています。

今回展開した10枚のタロットの中で唯一の正位置。そして大アルカナの最後のナンバー。

【結末】22世界正位置

月桂樹輪の中で裸婦がタクトを持ち踊っています。周囲には地水火風の四大元素を表すモチーフ。
このカードが示すのは「完全なる調和」「完全なる宇宙」です。
素晴らしいカードです。この完全なる調和の世界では、人々がみなそれぞれの違いを認め、
手を取り合っています。そこに差別は存在しません。
こうしてカードを眺めてみると、まるで正位置のこの一枚だけカードが輝いているかのように感じます。

先ほどの「英知」と絡めて考えてみましょう。

福島の子供たちがかつてのハンセン病患者の皆様のように差別や迫害を受けるのではという想像は、
恐らく現実にならないと思われます。
【未来】に出た吊るされた男の逆位置には「徒労に終わる」という意味もあるからです。

あの頃と今とではずいぶん時代が違う。
メディアから発信された情報を鵜呑みにする人間は減っていますし、これからも減り続けるでしょう。
その分、巷には情報があふれ、どれが本当でどれが偽物であるか私たちは取捨選択し
判断せねばなりませんが、時代が進むにつれ正しいまなこで物事を判断できる人も、増えてゆきます。
心無き人がゼロになることはないけれど、差し出される救済の手はかつてより
うんと多いのではないでしょうか。

私たち有機物は進化します。
過去から学び、時代に合わせ変化し、緩やかだけれども、悪い点を修正し、生きています。

この国の未来が良いものであると信じましょう。

そしてH.N様、私、一人ひとりがささやかでも今できることを為し、より良き方へ時代を導きましょう。

大丈夫。一人では難しくともみんなでなら、きっとできるはずです。

H.N様の力強い一歩を応援しております。

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