タロット占いの鑑定例「40を前に弟が独身生活を満喫しています。両親に孫を見せてほしいのですが結婚して家庭を築いてゆく気はあるのでしょうか」

日本一暑い街、岐阜県多治見市にあるコミュニティFM FMPIPI 76.3Mhz

水曜日 AM7時~9時生放送 「pipi morninng smile!」番組内
ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ (8:15頃~8:25頃)
2013年12月11日放送分の原案となった占断です。

インターネットラジオ【サイマルラジオ】(←音が流れます注意)
を通じて全国で視聴可能です。よろしかったらぜひご視聴下さいませ!

ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ 第十回

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相談内容

N.Y様

私には、弟がいまして37才になりますが、独身生活を満喫しています。
仕事も真面目にしていて今のところ、何も問題ないように、思えますが結婚して、家庭を築いていく気持ちがあるのか全くわかりません。
ぶっきらぼうで、なかなか深い話ができません。
両親も、今は健在で、まだ仕事もしていますが、心配はしています。
この先弟が結婚するのか気になります。私達夫婦には、子供がいないので、いつか両親に孫を見せれるといいのですが。
よろしくお願いします。

ご返答

teruru_teller
ご相談ありがとうございます。ご家族のことを心配しておられるのですね。
まずはN.Y様さまと弟さんの相性について数秘術で鑑定いたしましょう。

カバラ数秘術ではN.Y様のナンバーが5,4,4 弟さんのナンバーが1,5,5と結果が出ました。
数秘術の世界では奇数は男性数。行動の数字と言われます。偶数は女性数。守りの数字です。

5という数字は、育ち盛りの子どものように興味を持ったものに熱中する、躊躇せず飛び込んでゆくという性質を持っていると言われています。
1は始まりの数字で爆発的なエネルギーを持っています。
「これ」と決めた道に対してストイックで、周りの誰がなんと言おうが自分を曲げずに最後までやり通します。

以上のことから弟様は、自分の欲求に正直で、好きだと思ったものには自ら飛び込み忍耐強く取り組む性質をお持ちの方だと推察致しました。
あえてネガティブな言い方をすれば我が強く人のことより自分のことを優先したいということです。

恋愛におきましては、「もう絶対にこの人だ」と感じる女性が現れれば短期間の交際で電撃的に結婚を決めるでしょうが、余程の女性でなければ恋愛に安らぎがあっても結婚に至りにくいです。
「その都度その都度興味を引く女性と付き合いたい。また、自分がやりたいことやって生きるには家族はお荷物だ」と感じてしまうのです。

N.Y様も弟様と同じく探究心知識欲の強い5の数字をお持ちでいらっしゃるので、自由に生きる弟様をどこか羨ましく感じるところもあるのかもしれません。
しかしながらN.Y様ご自身は、努力をもって生活の安定を図る4の数字を2つお持ちですから、家庭に身を置くことに価値を見出されたのではと存じます。

さて、タロットを展開しましょう。

【現状】20審判 逆位置

大天使ガブリエルがラッパを吹いています。神の審判が下りました。
棺から、選ばれし者の魂が蘇っています。
みな手を広げ天を仰ぎ、この世に再び生を受ける喜びを表現しています。

逆位置の場合は「選ばれない」そして「選ばない」という意味合いが強くなります。
特定の女性に強い好意を抱きこちらからアプローチしようという気持ちは今のところないし、
女性からのアプローチもあまりないのでは、というように感じます。

弟様は決して「結婚したくない」というのではないのですが、
「結婚し家庭を持つという道を“あえて”選んでいない」とも受け取れます。
「わざわざ結婚にこだわることは無いじゃないか。それだけが人生の幸福・選択肢ではない」
そんな考えが伝わってきます。

現状に対して焦りもないですし、問題無いと感じているようです。

【原因(なぜ弟様はそう考えているのか)】ワンド(棒)6 逆位置

勝利した青年が月桂樹の冠をかぶり、馬に乗っています。
応援していた皆は彼がリーダーになったことを喜び、支援の意志を表明するかのようにワンド(棒)を掲げています。

なぜ弟様は結婚し家庭を持つ道を選んでいないのかというと、仕事のことが頭のなかで
大きくウェイトを占めているからです。
このカードが正位置の場合、仕事においての進展や達成感を表すのですが、
逆位置の場合、成功者の支援をしている側というニュアンスになります。
弟様は仕事でもっと達成感を得たいという思いがあり、そのためにはまだ足りない
努力、取り組みがあるので、そちらに注力したいとお考えのようです。

【未来(孫の顔は見せられるか)】ソード(剣)9正位置

ベッドから身を起こした一人の女性が頭を抱えています。
背景は暗く、壁には9本の剣が横向きににかけられています。
ベッドシーツには12星座のシンボル、愛を表すバラやユリの花があしらわれています。
星のめぐり、宇宙のエネルギーのめぐり。大きな流れに彼女は飲み込まれています。
ベッドには剣で戦う人が描かれています。
彼女は悪夢を見たのかもしれませんし、愛する人を救えなかったのかもしれません。

思い悩む人のカードです。
孫の顔をみたい、みせたいというN.Y様のご両親やN.Y様の望みは、
膨らませれば膨らませるほどに、辛い気持ちが増しそうです。

ベッドシーツには12星座のマークが描かれています。
星座は一つ一つ、神話としてそれぞれに壮大なストーリーを持っています。
人の人生もまた星座のように壮大なストーリーと言えましょう。

N.Y様は「人生の何パーセントがあなたの物ですか?」と問われたらなんと応えるでしょうか?

人によって意見の別れるところでしょうが、私は、世の中のルール、モラルを踏まえさえすれば、
あとはその人、個人の人生だと考えています。

精神医学のフリッツ・パールズさんが確立したゲシュタルト療法では
次のような言葉が読まれることがあります。

『私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に存在するのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に存在するのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。』

ゲシュタルト療法は「自分は紛れもない自分自身である」という感覚を取り戻すために用いられる療法です。

相手と自分の人生が混ざってしまうことを依存と言いますが、その度合が強くなってしまうと自分の軸が揺らぎますし、時にとても辛い思いを抱えることとなってしまうので、このような詩を読むのです。

N.Y様はこの詩を、あたたかいメッセージだと感じるでしょうか。それとも冷たいと感じますか?

【N.Y様へのアドバイス】ワンド(棒)7正位置

高台に立った一人の男性がこの場を守ろうと戦っています。
下から6本の棒が突き上げられています。
彼を何とか突き落とそうとしていますが、高台に立っている分男性が有利です。
ワンド(棒)は会社や家族など、人と人の関わる枠組みを表します。

N.Y様が弟様に結婚するよう口添えしたり、孫の顔を見せてやってと願いを託すことは
しないほうが良いでしょう。
弟様はこのカードの高台に立った男性のように頑なに自分のポジションをキープしようとなさいます。
「家族といえども成人した一個人の人生。誰かの期待に応えるために望まざる未来を目指すことはない」と弟様の声が聞こえてきそうなそんなカードです。

口に出して言わずとも、すでに弟様は十分に親族の皆様からの無言のプレッシャーを
受け取っているとも感じ取れます。少しのバツの悪さ、申し訳なさ……。
それでも弟様は、そんな自分を認めてほしい、受け入れてほしいと思っておいでです。

「結婚しないのか、孫の顔は」と言われると、自分の今ある生き方が否定されているような、
受け入れられていないような心地がして、ご実家から足が遠のいてしまうということも考えられます。
それはN.Y様としても、ご両親としても、歓迎できない事態かと存じます。

「家族とはこんなにも重たいものなのか」と悪いイメージをもってしまってはそれこそ結婚する気など
失せてしまい本末転倒ですから、託すという行為は逆効果であると胸に停めて下さいませ。

そしてぜひ、弟様の今現在の生き方を、理解し、受け入れてあげて下さい。

N.Y様、そしてご家族の皆様のしあわせをお祈り申し上げます。

傷ついたときもひとりじゃないよ。

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