タロット占いの鑑定例「やりたいことがたくさんあります。一つを極めたいのにどれも捨てきれずゴールが見えないのですがどうすればよいのでしょうか」

日本一暑い街、岐阜県多治見市にあるコミュニティFM FMPIPI 76.3Mhz

水曜日 AM7時~9時生放送 「pipi morninng smile!」番組内
ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ (8:15頃~8:25頃)
2013年12月4日放送分の原案となった占断です。

インターネットラジオ【サイマルラジオ】(←音が流れます注意)
を通じて全国で視聴可能です。よろしかったらぜひご視聴下さいませ!

ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ 第九回

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相談内容

R.N様

スキルアップのために始めた勉強から派生して、色々な道が現れ、その全てが魅力的です。
しかし、一つでも奥が深いものを併習する事で、学習速度が遅くなっている事も気になります。
それぞれをを知る度に自分の無知や未熟を思い知るので、一つを極めたい気持ちもあるのですが、
そのどれもが捨てる事ができません。そして自分の将来においてその全てを修める事がどのように役に立つのかもイメージできないでいます。(自分のゴールに必要なスキルなのかが不安になる時がある)
(現在は武術をもう少し極めたいと思い始めていて、モスクワへの留学もぼんやりとした期待として考えているのですが、その期間はその他の事を停止せざるをえず、また収入もなくなるため、即断しきれずにいます。)
今後私はどうすればいいのか、またこの後、流れがどうなるのか。
全てを包摂したゴールをみつけることができるのか。よろしくおねがいします。

ご返答

teruru_teller
ご相談いただきありがとうございます。R.N様のこれからについてタロットを展開しました。

【沢山の学びを同時に進めるべきか否か】ペンタクル(金貨)6 正位置
裕福な身なりの男が、膝をつく人々に植物の種を分け与えています。
左のの手には平行に保たれた天秤を持っています。

R.N様は数秘術の誕生数が33(6)ですね! このカードも6番のカードです。
6という数字は1と5、2と4、3と3など様々な組み合わせが有ることから「交流と友好関係の数字」とも言われます。
沢山の学びを同時に進めておられる現状に不安を感じておられるとのことですが、「一つを極めたい気持ちがある反面どれも捨てられない」のですよね。
ならば捨てなくて大丈夫です。現在の取り組み方は間違っていません。
やがてそれらはR.N様とクライエントや生徒との関わりを深めるツールとして役立ち、創造的肉体的表現の幅を広げる材料にもなるでしょう。

【アドバイス】ペンタクル(金貨)7 正位置
地続きのカードが出ました。一人の男性が畑を耕しています。
畑には物質的・現実的なものの象徴である金貨が豊かに実っていますが絵かがれた男性の顔はどこか飽き飽きした表情でそれを見ています。

7は勝利と成功の数字です。ただ、このカードは「豊かさに食傷ぎみ」という意味があります。

間引きをせず果物を育てた場合、沢山の実が成りますが、その一つ一つの実が小さくなることは道理です。
取捨選択せず思うように進めて良いですが、「どれも全て極められる」とは思わないことが肝心です。

一点豪華主義で一つの分野の知識、技術を極める方を「スペシャリスト」、複数の分野において一定以上の知識や技術を持つ方を「ゼネラリスト」と言いますが、ある特定の分野に一点特化し取り組んだ方にはやはり知識や技術の面で敵わない場合も出てくることと思います……。

ですが、スペシャリストかゼネラリストかは単なる違いでしかありません。
特定の分野を出て人と人として向き合った時、どちらが優れている、劣っているというわけではないことに目を向けましょう。

【武術でモスクワを目指すべきか(今後どのように取り組むべきか)】ソード(剣)クイーン 逆位置
落ち着いた面持ちの女王様が石椅子に右向きに腰掛けています。
左手にした赤のブレスは弔いを表し、過去(左)の方向に背を向け未来を見ていることから未亡人のカードであるとも言われています。
彼女は渦巻く感情を乗り越え、自らの精神を制しました。
右手に握られた真っ直ぐに空を貫く一本の剣が強い精神性を表しています。

とても聡明な人物であり「決別」や「覚悟」をはらんだカードですが、逆位置で出ました。
私にはカードがR.N様に「白か黒かでそんなはっきりさせんでも良いのではないかい?」というメッセージを伝えたがっているように感じます。

先ほど「スペシャリスト」「ゼネラリスト」のお話が出ましたが、どちらを選ぶにしても、「百・ゼロ!」または「50 50 50 50……」と型にはまる必要はないのかもしれません。

「武術にやや特化したゼネラリスト」だって居ても良い。

……ただ、タロットとしては“過去(左)の方向に背を向け未来(右)を見ているカード”が逆向きなので、バッサリとした決断、「モスクワへの留学」は推奨していません。

留学は機を改め体制を整えたほうが良いと思われます。
また、白黒はっきりさせないという意味で「武術であっても国内で学べる範囲のことで取り組みをしては?」とも取ることが出来ます。

決意が堅い場合はその限りではなく、わたくしとしてはまず何よりもR.N様の心の向く方角を大切にしていただきたいのですが、頭の片隅にそのような考えも置いていただきますと良いかと存じます。

【一つに特化した場合の結末】ワンド(棒)クイーン 逆位置
ワンドを持った女性が石椅子に腰掛けています。左の手にはひまわりを持っており椅子にもひまわりが描かれています。配色は全体的に黄色味をおびており明るいカードです。表情はツンと澄ましており、足元には黒猫が描かれています。

先ほどのソード(剣)クイーン逆位置のカードの際にも少し感じたのですが、一つに特化した未来を選んだ場合(特にモスクワへの留学を目指した場合)大切なパートナーとの出会いの機会が失われる暗示が出ています。
しかし、描かれた人物が「女王」であることから「王」として頂点を極めるまでには至らないもののそれに追随するくらいのお立場を、その分野で得ることとなるでしょう。

【一つに特化しなかった場合の結末】カップ(聖杯)7 正位置
男が、空間に浮かぶ雲を見ています。雲には7つのカップ。
カップの上には食べ物、豪邸、財宝、名誉、女性、誘惑、ベールを頭まだ見えぬ未来の可能性などが乗っています。

一つに特化しない未来の場合、無限に可能性が広がってゆくと出ています。
カップは感情のスートでありコインのカードではないため収入には直結しにくいのですが、様々な分野で並行して学びを進めるほどに、また新たに派生して面白いものを見つけるようです。
この場合の未来ではR.N様は常にワクワクした気持ちで過ごされることとなるでしょう。

☆総括☆

「全てを包摂したゴールをみつけることができるのか」との最初の問いですが、
なにか一つに特化する道を選んだ場合はワンド(棒)のクイーンですので、その分野の特質を大きく活かす未来となり、他の学びは(特にお仕事の上で)役立てることが厳しいようにお見受け致しました。
また、選んだ一分野以外のものに取り組む時間が減ることにより、派生で興味分野が生まれることはこれまでよりぐっと少なくなりそうです。

一つに特化しなかった場合、「全てを包摂したゴールに辿り着く」というよりは、無限に興味分野が広がりつづける人生となりそうです。宇宙の広がりをイメージするとわかりやすいかもしれません。
今、私はあえて「ゴールに辿り着く」と言いましたが、R.N様はご相談時のメールに「ゴールをみつける」と書いて下さいました。
みつける、という意味では、興味分野が広がり続ける宇宙のような人生そのものを一つのありかたとして肯定する、というゴールもまた、有り得るだろうと思います。
時間は有限で皆に等しく与えられており、どう使うかは自由だけど、全てを極めるには人生が何度あっても足りません。「知らない分野があることそのものを知ろうとしない」のは自身の枠組みを狭める行為ですが、
「知らない分野があると知り世界の広さを認める」ことができたなら、極めずとも、もうそれだけで十分な豊かさを手にしていると言えるように私は感じられます。R.N様は、いかがでしょうか?

一つの分野に絞るか、多方面に興味を広げてゆくか……
どちらの道でも、R.N様が心に決めた道ならば胸を張って進んで行けることと存じます。
R.N様の今後の人生が豊かなものでありますよう、お祈り申し上げます。

傷ついたときもひとりじゃないよ。

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