タロット占いの鑑定例「余命幾許もない母を思うと後悔ばかりで前を向けずにいます」

日本一暑い街、岐阜県多治見市にあるコミュニティFM FMPIPI 76.3Mhz

水曜日 AM7時~9時生放送 「pipi morninng smile!」番組内
ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ (815頃~825頃)
2013
116日放送分の原案となった占断です。

インターネットラジオ【サイマルラジオ】(←音が流れます注意)
を通じて全国で視聴可能です。よろしかったらぜひご視聴下さいませ!

ラジオドラマ ~タロット占い 明日への扉~ 第五回

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相談内容

M.Y

母が、3週間前に入院しました。定期検査に行ったら、すい臓がんが見つかり、そのまま家にも帰れず、入院となってしまいました。余命も3か月はもたないだろうと言われ、急なことに、全く気持ちがついていけません。

母はうちの近くに一人で住んでいて、2か月に一度の病院の定期検査には、私が連れていっていました。子どもも幼く、仕事もしている私にとって、大きな病院への、一日がかりの通院は、それだけで少し負担に感じていました。

その母が、2か月程前から『気持ち悪くてご飯が食べられない』と体調不良を訴え、近くの胃腸科にいくように指示をしたのは、わたし。そこでは大きな異常が見つかりませんでした。

今思うと、その時に、なぜすぐに大きい病院に、連れていかなかったのだろうと悔やまれてなりません。仕事の忙しい時期と重なり、自分のことを優先してしまったからだと思います。
たかが1ヶ月の違いかもしれませんが、その時につれていけば、抗がん剤治療ができたのかな、といつも考えてしまいます。

入院して3週間。治療の術のない母には、病院でも少し痛みをやわらげること位しかできません。そのうち母は歩けなくなり、寝返りがうてなくなり、ご飯や水 も口にできなくなりました。孫の声には、笑って耳を傾けていましたが、今では笑うこともなくなりました。なんとかうなずくのが精一杯。
口を開けば『痛い痛い』と言っています。

医者をしている兄は、延命治療は反対だと言います。私は一番長く実家にいたワリに、憎まれ口ばかりで、母に優しくできず、伝えたい想いを全く伝えてこなかった私は、一日でも長く生きてもらって、とにかくたくさん話がしたいと、延命治療をのぞんでいます。

どれが正解なんて、ないと思います。でもこれ以上、後悔したくない。あまり話すこともしなくなった母に、私は何をしてあげられるのでしょうか?後悔ばかりで、前を全く向けていない私に、どうかアドバイスをください。


ご返答

teruru_teller
M.Y様、突然のことでさぞご心痛のことと拝察いたします。
お母様の具合はいかがでしょうか……。心よりお見舞い申し上げます。
M.Y様の現状と展望、そしてアドバイスという観点からタロットを展開しました。

■「過去」「現在」「未来」について

【現在】カップキング逆位置 感情の王のカードが逆さまを向いています。王の背景には荒波が描かれています。
現在、ネガティブな感情を処理しきれぬほど抱えていることを暗示しています。

カップのキングのカードを起点に、
【過去】ワンド(棒)2逆位置 計画の頓挫を表すカード、
【未来】ペンタクル(金貨)ペイジ(見習い)逆位置 現実的な損失、希望の失墜のカードが出ました。

悲しみは過去を繰り返すまいとする感情、怒りは現在何かが間違っていると教える感情、
怖れはよりよい未来を目指すための感情と言われています。

いま、M.Y様の中では、「あの時私の考えが足りなかった。あの時、大きな病院へ行っていれば」という、過去に対する後悔、悲しみ。
現状の、上手く振る舞えない自分自身への怒り。「なぜ母がこんな目に合うのか」という怒り。
大切お母様を失うことかもしれないという未来への怖れ。
あらゆる感情が怒涛のごとく押し寄せておられ、大変お辛いことと、お察し致します。

また、現在を裏付ける心情として、
【目に見えていること、意識していること(顕在意識)】に勇ましく戦地へ向かうソード(剣)のナイト正位置が出ました。
【目に見えていないこと、まだ気付いていないこと(潜在意識)】に16塔正位置 これは「崩壊」や「終末」を表すカード……。
家族を失うかもしれない未来への強い恐れと絶望感が、M.Y様を突き動かしています。
だからこそ、「できることはなんでもしたい」という、願いや祈りにも似た熱い想いが湧いてくるのですね。

さて、ここで一旦カードのリーディングを中断し、占い師の津島輝子ではなく一人の人間の津島輝子としてM.Y様にお伝えしたいことがございます。

M.Y様も仰るように延命すべきか否かという問題は、一概にどれが正解とも言えず大変難しい問題ですが、
私はM.Y様の心に大きな傷が残るような、後悔はしてほしくありません。
できればM.Y様も、お母様も、そしてお兄様も、少しでも納得の行く形で残る日々を穏やかに過ごしてほしいと、心からそう願っています。

その上で一般的なお話としてお聞きいただきたいのですが、人は強い感情に突き動かされ心に支配されている時、頭で考え冷静に考えることが出来なくなると言われています。

M.Y様は、
>仕事の忙しい時期と重なり、自分のことを優先してしまったからだと思います。
と仰りました。

また、
>私は一番長く実家にいたワリに、憎まれ口ばかりで、母に優しくできず、伝えたい想いを全く伝えてこなかった私は、
一日でも長く生きてもらって、とにかくたくさん話がしたいと、延命治療をのぞんでいます。
とも仰っています。

「一日でも長く生きてもらって、とにかくたくさん話がしたい」のはお母様ではなくM.Y様の想いであり、裏を返せば「自分のことを優先」したい、ということですね?
これでは同じことを繰り返し、「後悔」する未来に、向かってしまいます。

お辛い気持ちも混乱も、最もなことです。大切な家族の一大事なのですから、急に受け止められなくて当然です。

まずは思いっきり現状を嘆きましょう。
過去を嘆いては、ダメですよ。あの時には分からなかった未来ですからM.Y様は悪くないのです!
病院に行って、実際に大したことでなかったり、その時点ではたとえ大きな病院であっても癌なんて見つからない、そんな未来もあり得たはずです。
頭に浮かぶ沢山の「もしも」。これを重ねると、どこの国の人のどんな悩みも、行き着く先は同じなんです。
ただひとつの行き止まり、それは「もしも産まれてこなければ」というフレーズです。これでは前に進めない。過去は変わらない。だから嘆くべきは現状なのです。

「まだお母さんに思いを伝えられていない!」
「お母さんがいなくなるのがつらい! かなしい!」
「なんでこんなことになったんだ神様のバカー!」
思いつく限り叫んで、子どものように泣いて構いません。

そして、ひとしきり嘆いたら、もう一度立ち返って考えてみましょう。いま本当に優先すべきは誰の想いなのか……。

……タロットのリーディングに戻りますね。

【あなたの立場】8力正位置

百獣の王ライオンを庶民の女性が手なづけています。ぽかぽかと暖かくそれでいて力強いこの女性の表すものは「母性」です。
M.Y様はお母様の厳しさや優しさに包まれて大切に大切に育ちました。ここに存在するのは無償の愛です。
お母様は「返してもらうものなんてなにもないのよ。愛し愛されていることはわかっている。大きく育ってくれてありがとう。」そんなメッセージを感じます。

【周辺環境】ワンド(棒)キング逆位置

こちらはお兄様を表すカードでは無いかと直感的に感じました。冒頭で【原因】としてワンド(棒)ペイジが出ていましたね。
お兄様も、ぎりぎり一杯のところで、精神的に頑張っておられます。また、お母様を失うことについて、M.Y様とはまた違った男児としての大きなプレッシャーを感じておられます。
延命に反対するお兄様も根っこに抱えている不安や悲しみ、混乱はM.Y様と同じようです。決して冷酷さ故ではないと、理解してあげてくださいませ。

【将来展望】カップ4逆位置

差し出されたカップに手を伸ばすべきかどうか悩む人の絵が描かれています。逆位置の場合は「選び取る」という意味合いになります。
近く、お母様とどう過ごすべきか、延命すべきか否かという問題について、M.Y様はただひとつの選択肢を選ぶことになるでしょう。
このカードが出る時は選択に強い後悔は伴いません。ごく自然に、手に取れるでしょう。悲しみも怒りも怖れもうんとましになっているはずです。
逆に言えば今が一番つらい時であり、明けない夜はないということです。

【結論】10運命の輪逆位置

大きな車輪が巡っている様子が描かれたカードです。
これはきっと、タロットからM.Y様へのメッセージだと感じます。

78枚あるタロットの中には大アルカナと呼ばれる大きな意味を持つカードが22枚あります。
22枚の大アルカナには2枚だけ人間が全く描かれていないカードが存在するのですが、2枚中の一枚がこの「運命の輪」のカード。「宇宙の大きな理の中に、人の意志の介在など無意味である」という象徴です。
逆位置ですので、自然の摂理として抗いがたい結末は、いつか必ずやってくるのだと示唆しています。
でもそこで終わりではありません。宇宙のすべてのエネルギーは巡ってゆくものです。
お母様お父様がM.Y様に命を託し、M.Y様がお子様を持ち、また命を託す。
お子様もやがて成長され、お父さんお母さん、自ら作り上げた人間関係の中で受けた愛情や優しさ、あるいは命を、また次なる誰かに手渡してゆくでしょう。

すぐに受け入れられずとも、ずっとそのままではありません。
この描かれた車輪のように、時の巡りとともに受容の時がやってきます。

M.Y様の築き上げた家庭の一人ひとり、旦那様やお子様の顔を思い浮かべてこの世に生を受けたことに思いを馳せてみて下さい。
そしてもしも「産まれてきて良かった」と感じられるなら、お母様に伝えて下さい。
どうぞ今このひとときを大切にお過ごしくださいませ。

M.Y様の未来が暖かく愛に包まれたものでありますよう、お祈り申し上げます。

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