タロットリーディングのやり方(北斗七星スプレッドの鑑定例)‐独学タロット講座その8-2

こんにちは! 占い師の浅野輝子です。

タロット占いを挫折せず独学で習得するWEB講座。
前回は、相手の気持ちを占う北斗七星スプレッドのやり方・リーディングのコツについてお話しました。

北斗七星スプレッドは7枚のカードを展開しますが、枚数が多くなってくると、どういうふうにリーディングすればいいのかわからなくなる、1枚の意味にとらわれてしまう、というのがよくある悩みかと思います。

そこで今回は、実際のクライアントに協力をお願いし、北斗七星スプレッドを用いたタロット占いの実例をご覧いただきます。
※お電話での相談を文字起こしして読みやすいようにまとめました。

複数枚のカードをどうリーディングしているか、クライアントとどのような流れでお話を進めているかという点に注目してみてください。

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北斗七星スプレッドタロットリーディングの具体例

桔梗さん
職場の上司(女性)からの当たりがきついと感じています。
自分が仕事に向いていないから辞めるように仕向けているのでしょうか。
私としては頑張りたいのですが、実質社内ニートになっています。
顔色をうかがいながら仕事をするのはとても消耗しますし、もしこの仕事に適性がないなら辞めたいと考える日もあります。
上司は私に対してどう思っているのでしょうか。
てるこ
なるほどそれはお仕事しにくい状況ですね。
桔梗さんとしては、頑張りたいという気持ちがあるんですね?
桔梗さん
はい。
私の職歴やスキルでは高望みかな?という企業への応募でした。
運良くありがたいことに呼んでいただいて、働き始めて半年になります。
ステップアップになると思いますし、正直な所これまでの仕事よりも条件がいいですし、せっかく掴んだチャンスなので、続けたいです。
てるこ
“続けたいです”と仰る声に熱意を感じました。
それでは、上司の気持ちを北斗七星スプレッドで展開してみましょう。
てるこ
タロットを眺めますと、桔梗さんが仕事向いていないから辞めるように仕向けていると感じるカードはありません。

それどころか、上司自身、スタッフをまとめきれていない自分に歯がゆさを覚えていたり、桔梗さんに対して当たりが強くなってしまっている自覚があるように見受けられます。
『現状』にワンド(棒)のクイーンが逆位置となって出ています。
ワンド(棒)は人の繋がりや組織を表すんです。

また、『原因』に【ワンド(棒)6正位置】上司はこのたびまとめ役に大抜擢された、というカードが出ていますが、
3枚目『過去の気持ち』、4枚目『現在の気持ち』6枚目『関わり方』7枚目『今後の気持ち(結論)』を見ると、どうも消極的な印象なんです。

桔梗さんを追い出そうとするような、そんな攻撃的なカードではありません。
上司自身が弱気になっていると感じます。「まとめ役は自分には荷が重い」と。
でもそういう素振りを出さずに、どうにかやろうとしているように見受けられます。

桔梗さん
ああ……そうなのかなあ。
私が入る直前に大きな配置替えがあったとは聞いてるんです。
まだ半年しか勤めていないので、私も全容を掴みきれていないのですが。
……では、私は特にきつく当たられていないし嫌われていないということでいいのでしょうか。
てるこ
嫌われていないと思いますよ!
『潜在意識』に【0 THE FOOL(愚者)正位置】が出ています。
むしろ、上司は、桔梗さんのことをプロジェクトチームに吹き込む新しい風だと歓迎しているように見えます。

一方で『過去の気持ち』【ペンタクル(金貨)9逆位置】には、「私とは違うキャリアを積んできているし、キャラクターとしても違うタイプだから、関わり方や活かし方をどうしたものか」と、戸惑いが滲んでいます。

また、最近は自分の関わり方が裏目に出ていることを感じていて、桔梗さんが辞めてしまわないか心配しているようですね。
『現在の気持ち』に【11 JUSTICE(正義)逆位置】が出ています。

今後については、【1 THE MAGICIAN(魔術師)逆位置】「自信はないけれど、とにかくやってみよう」と出ています。
これは上司が自分自身に言い聞かせる言葉であると共に、桔梗さんに対しても、「自信が無くてもとにかくやってみてほしい」と期待する言葉のように感じられます。

上司のコミットメント、結論として【13 DEATH(死)逆位置】「だらだらと続いてしまっているよくない自分を終わらせて、良きリーダーになりたい」と思っているように見受けられます。
また、この7枚は上司から桔梗さんへの気持ちとして展開していますから「辞めてしまいそうな桔梗さんを引き止めたい。人を活かせられる上司になりたい」とも受け取れます。

それから、ひとつの可能性として、全く真逆の結論も一応お伝えします。
上司自身、会社での立場や私生活など全体を含めたキャリアに行き詰まりを感じていて、「自分には指導する立場など向いていない。今後もこれが続くのならいっそやめてしまいたい」という気持ちになることがあるのかもしれません。
【13 DEATH(死)】とはそういうカードでもあります。

桔梗さん
へあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
てるこ
どうされましたかっ
桔梗さん
以前、上司に、冗談っぽく「辞めないでね~」と言われてるんです。
当たりがきついだけに、どういう意味なんだろう??と謎でしかなかったんですが。
てるこ
本心だと思いますよ。
上司は桔梗さんにやめてほしくないのだろうし、あと、やっぱり上司自身の自信のなさを感じますね。

……でもそれちょっぴりズルいなあ。
「いやいやいや、もちろんこちらも頑張るけども、辞めさせないように采配してよ!」って思っちゃう。

桔梗さん
そう!まさにそうなんです!
てるこ
7枚をざっとリーディングしたところで話は最初に立ち返りますが、桔梗さんが実際に「上司の当たりがきつい」、と感じるのは具体的にどういうときですか?
桔梗さん
陰険な意地悪などはないんです。
大人ですし、嫌われていてもそんなことはしないだろうとも思うんですが。

当たりがきついと感じるのは……
指示を仰ぎに行っても「あとで言いますね」とあしらわれるときとか。
忙しいのだとは思うんですが、そのままになってしまうこともあって、でも新人から「まだですか」とは言いにくいですよね。
本当に指示する気があるのか、会社の人材として育てる気があるのか、無視されているのか、なんなのかなと思ってしまいます。

あと、まとまった時間を要する仕事を任されたと思ったら単純な入力作業だったり。

ひとつひとつはとるに足らないような小さな事かもしれないけれど、重なってくると、「私っている意味ある?私ができない子だからこういう対応なのかな?」という気持ちになります。

てるこ
なるほどなるほど……そうですよねえ。
もし私が桔梗さんの立場だったら、自信を持ちにくいし、嫌われているのかな?と想像してしまうこともあるだろうし、それが更なる萎縮に繋がってしまいそうです。

うーーーん、先程の、タロットも踏まえた上で。
どうでしょう、上司は桔梗さんのことが嫌いで、そういう対応をしていると感じますか?

桔梗さん
そういう可能性も捨てきれないんですが、お話していて、タロットも見てもらって、どちらかと言うと上司が単に忙しいのかな?という気がしてきました。

上司だけじゃなくて職場全体が回ってないのかな……。
私は仕事を任せてもらえてないですが、本来は忙しい職場ではあると思います。

てるこ
うん、奇遇ですね。
実は私も桔梗さんのお話を詳しく伺って、その線が濃厚だと感じました。

過度な一般化は禁物ですが、私がいろいろな方からご相談を受ける上で、近年特に増えているパターンに当てはまります。
人が足りないから人を入れるんだけど、現場が回ってないから上司自身が教育に時間を避けなくて放置されてしまうんですよね。
で、会社でやることがないって、「え、暇でラッキーやん?」と思いきや、そうじゃないんですよね。
周りは勝手にそう思うかもしれないけど本人はむっちゃ苦痛。

桔梗さん
ああ……。
友達に職場の話をすると「仕事が楽なの羨ましい~」と言われがちです……。
てるこ
しんどいですよねえ、実際は。

それで、ですね。これからどうしてゆくかのお話なんですが、これは桔梗さんの問題と言うより職場や上司自身の問題である部分が大きいと思います。
となると、桔梗さんに出来ることは、

  1. 上司が自分に関わりやすいように、親しみやすい態度を取る
  2. 時の経過により状況が良くなるのを待つ

の2点がパッと浮かぶところです。

他にもあるかもしれないな、桔梗さんはなにか思いつきましたか?

桔梗さん
ちょっとすぐには思いつかないのですが、その2つはたしかにそうだなと思います。
てるこ
この2つは、実行できそうですか?
きついな、と感じる場合はそう仰っていただいて結構ですよ。
もう少しタロットをめくりながら一緒に考えてゆきましょう。
桔梗さん
いえ、大丈夫そうです。
依頼時のメールで書いた通り、嫌われていたり、自分に見込みがないなら、転職も考えなければと思っていたのですが、そういうことではないなら、続けていきたいです。
てるこ
桔梗さん自身の手で掴んだ大事なステップですものね!

時間の経過で状況が良くなるのを待つ場合、どのくらいの期間なら待てるか、と心に問うのも大事だと思います。
例えば5年間今の状況が続いたらやっぱりしんどいじゃないですか。
ひとまずどのくらいの期間を設定できそうですか?

桔梗さん
うーーん、とりあえず、1年かな。
てるこ
おっ、いいですね!
1年間通じて職場に居れば、今は見えていない全体の流れがつかめたりしてうんと楽になると思います。

逆を言うと、はじめの1年は今自分がやっている仕事が全体のどこに当たり何に繋がるのか見えないから、苦しい時期なんですよね……。
これはどこの職場であってもそうだと思います。

でも桔梗さんならきっと大丈夫ですよ!
さきほど「大丈夫」と、「続けていきたい」と仰った桔梗さんを、私は信じます。

桔梗さん
ありがとうございます。
そう言ってもらえると頑張れそうです!
今日はありがとうございました。
てるこ
こちらこそ、大切な胸の内をご相談くださり、ありがとうございました。

後日のクライアントからのメール

桔梗さん
先日はありがとうございました!

あれからてるこさんとのお話を何度も振り返っています。
とても気持ちが軽くなりましたし、相談してよかったです。

いまのところ劇的な変化はありませんし、今日も入力作業でしたが笑
おかげさまで今週は深刻に考えず仕事に挑めています。

なにより良かったと感じているのは、てるこさんに依頼する前は、辞めるか続けるか職場でどう振る舞えばいいかと矢印が全部自分に向いてしまっていたのが、職場はいま転換期で上司も悩んでいるのかもしれないと思いやれるようになったことです。

しばらくは心にゆとりを持って、全体を見渡す時期なんだと思って仕事を続けるつもりです。

複数枚のタロットをコンビネーションで読むには

はじめから一枚一枚のカードに注目してしまうと、矛盾するようなカードがスプレッド内に出ていたりして、どう捉えたらよいのかわからなくなってしまいます。
複数枚のタロットをリーディングをするときは、まずすべてのカードを見渡しましょう。

全体を通じたときに明るい兆しを感じるのか、切羽詰ったものを感じるのか。
どのスートが多く出ているのか。大アルカナがやたらと多いなどの特徴はあるか。
コートカードはどの人物を指す可能性があるのか。

また、いきなり結論に注目するのも、極端なリーディングに繋がるので注意したいものです。

今回の鑑定例では『結論』が大アルカナ【13 DEATH(死)逆位置】なので、そこだけ見ると、
「この新人に早くやめてほしいのにまだおるんか」みたいなリーディングもできてしまいます。

もしも、ソード(剣)のカードがたくさん出ていたり、「追い出す」「対立」などの意味合いを持つカードが前提に出ていれば、そのような結論に至るかもしれませんが、実際には組織や関わりを示すワンド(棒)が初っ端に2枚出ていますし、『潜在意識(上司が心の底で桔梗さんに対して抱いている印象)』の【0 THE FOOL(愚者)】の絵だってよく見ると1本のワンドを持っていると捉えることができます。【1 THE MAGICIAN(魔術師)】だってワンド(棒)が描かれていますよね。
となると、上司は桔梗さんとの「関わり」に意識を向けているように感じられます。
桔梗さんを敵視し、あるいは追い出そうとしているような印象は受けにくいです。

結論は特に、それよりも前の位置にどんなカードが出ているのかを踏まえて読み取りましょう。

てるこ
私の占い師としてのスタイルは、答えを提供するのではなくクライアントの内にある答えをタロットによって引き出す、というものなので、タロットリーディングを中心に据えているというよりも「対話の中にタロットがある」のような印象を抱くかもしれませんが、これはあくまで一例に過ぎません。

占い師として自分は何をしたいか?
どのような占いをしたいか?
何を信じるのか?

などを自問して、ご自身のスタンスを確立してくださいね!

次回予告

さて、次回は汎用性が高くとってもポピュラーな『ケルト十字スプレッド(10枚展開)』のやり方についてお話いたします。

ここまでくれば基本は同じですから、後はご自身のスタイルや好みや受ける相談の傾向にあったスプレッドを取り入れたり、オリジナルのスプレッドを作ったり、のびのびとタロット占いを出来るようになるのではないかと思います。

私事ではありますが、できれば次女が寝返りを打ってそこいらにある紙をしゃぶるようになるまでに記事を書きたいです。
タロット食べられたら困る。

鑑定をお受けできない状態が続いていますが、その分、ブログの記事の充実を図りたいと思っております。
浅野輝子でした。

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