二者択一スプレッドのやり方・タロットリーディングのコツ‐独学タロットその7

こんにちは。占い師の浅野輝子(あさのてるこ)です。

タロット占いを挫折せず独学で習得するWEB講座。
前回は『タロットの並べ方、ワンオラクルと3カードスプレッド』についてお話しました。

今回から数回に渡っては、より展開枚数が多く、私が個人的に実用性が高いと感じているスプレッドについて説明します。

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二者択一スプレッド(5~6枚展開)のやり方

その名の通り、ふたつの選択肢に悩んでいるときに用いるスプレッドです。
1枚目の『現在』を起点に、ふたつの選択肢について、それぞれの未来と結論を左右に分けて展開します。

もしも三択や四択で悩んでいるなら、展開位置をアレンジして対応することも可能です。

左右どちらにどの選択肢を振り分けるのか、あらかじめ決めておいてくださいね。

このスプレッドは1枚1枚の役割がはっきりしていてクライアントにも理解してもらいやすいです。
展開については次のどの方法をとっても良いと思います。

鑑定士がn枚ごとにカード展開する
タロットに問いかけ、シャッフル・カット後、鑑定士が規則的にn枚目のカードを引いて展開する。
※フルデッキであれば7枚ごとがおすすめです。
※大アルカナのみ使用であれば、はじめに7枚(←お好きな数でどうぞ)捨て置いて、そこから5枚を連続展開しても構いません。
デッキを1列に広げ鑑定士がカード展開する
タロットに問いかけ、シャッフル・カット後、カードをざあっと一列に広げ、「現在の状況」「選択肢Aの未来」「選択肢Bの未来」「選択肢Aの結論」「選択肢Bの結論」と、問いを意識しながら、直感でピンとくるカードを引いて展開する。
デッキを1列に広げクライアントがカード展開する
タロットに問いかけ、シャッフル・カット後、カードをざあっと一列に広げ、「現在の状況を教えてください、と思いながら1枚カードを引いてください」「次は、選択肢Aの未来を教えてください、と思いながら、1枚カードを引いてください」と、口頭で指示してクライアント自身の手で引いてもらい展開する。

シャッフル・カットのやり方がわからない方は【こちら】の記事を参照してください。

また、このスプレッドは教本や占者によって展開の順番がまちまちです。
『現在』を引いたあと、
『選択肢Aの未来』→『選択肢Aの結論』→『選択肢Bの未来』→『選択肢Bの結論』という順で引く人もいれば、
『選択肢Aの未来』→『選択肢Bの未来』→『選択肢Aの結論』→『選択肢Bの結論』という順で引く人もいます。
この点は、予め占者が心に決めていればどちらでも構いません。

二者択一スプレッドのリーディングのコツ

両方の選択肢に良いカードが出ている場合は、どちらを選んでも良好と見て良いでしょう。
私だったら、リーディングの前に
「カードを眺めて、ご自身ではどちらのほうが良いと感じますか?」とか、
「諸々の諸条件やリスクを取っ払ったとしたら、本当はどうしたいですか?」と聞いてみます。
どちらも悪い場合も、やっぱり「どう感じますか?」と尋ねるかな。

両方悪い場合は、ふたつの選択肢にとらわれず他の方向性を探ってみるのもよいかもしれません。
または、「今はまだ決めないほうが良い」というカードからのメッセージとも受け取れます。
クライアントの抱く不安や希望についてよくヒアリングし、「こういう未来を望んでいるのでこちらの選択肢を取ろうと思うが、その場合の留意点は?」など、適した問いで追加のカードを引いてみたり、あるいは他のスプレッドを用いて、引き続きクライアントの課題に向き合ってみてください。

そして、この点は占者のポリシーによりけりですが、
私は「運命の主は当事者。すべての答えは当事者の心の中にある」という考えを採用しています。

占いは、ひとりでは見つけられなかった発想を得たり、心の奥の方にある感情や考え、そしてその先の行動(答え)を引き出したりするためのツール
ただの「ツール(道具)」なんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど、ツール(道具)は振り回されるのではなく、制してナンボです。
すなわち、占いの結果よりも、クライアントの心の反応を重視することの方が大切なのではないかと私は思います。

たとえば、Aの選択肢の方が良い結果が出ていたとして、それを伝えたときにクライアントが「ううーん……いやだなあ」と思うなら、その「いやだ」というファイナルアンサーを引き出すために、この占いはあったのかもしれません。お話していてそう感じた場合は、私はクライアントにその可能性を伝えています。
また、なぜクライアントはそう思うのか。理由や過去の経緯をヒアリングすることで、クライアントの不安や思考の癖が浮かび上がったり、それについて取り急ぎの対処やこれからの方針について考えることに繋がったりするケースもあります。

ふたつの選択肢に対してはっきりとした回答を得やすい二者択一スプレッドですが、
クライアントの人生は、クライアントが主役。
双方の選択肢の未来を誠実に伝えつつも、場合によっては結果を重視しすぎない。押し付けない。

という発想を頭の片隅に置いておくと、より実りある相談になるかもしれません。

(これべつに二者択一に限った話じゃないな……。
タロットの結果にも誠実でありたいし、占者である前にクライアントと同じひとりの人間としても、誠実でありたいものです)

二者択一スプレッドのリーディング実例

はい、ちょっと気が向いたので、実際に二者択一スプレッドを展開してみました。

てるこ
夫が洗い物をしてくれたのだが、まーたキッチンばさみに何かがこびりついておる。
これで3回目である。
洗えてなかったよと伝えて本人に洗い直してもらったほうが今後につながるように思うが、ついこのあいだ同じことを言ったばかり。
うざがられるのも嫌だなあ。
本人に伝えたほうがいいだろうか、伝えないほうがいいだろうか……。

急だったので日常の些細なことくらいしかお題目が出てきませんでしたが、ガチです。

現在に【ペンタクル(金貨)キング 逆位置】が出ました。
コートカードはこの事柄に関わる具体的人物を表すことが多いです。
本件ではこの事柄に関わる具体的人物というと ”私” か ”夫” になります。
私は、このカードは ”夫” だと感じました。

ペンタクル(金貨)は、地のエレメント。
具体的・物質的・技術的・金銭的な事柄を表します。

タロットは、「現在、夫は自分の技術不足により自身に誇りを持てていない状態だ」と示しています。

指摘した場合

指摘した場合の未来には【ワンド(棒)2 逆位置】が出ました。
このカードは正位置の場合、旅立ちや少しの自信、小さな誇りを示します。
今回は逆位置で出ていることから、指摘した場合、夫は「またできていなかった……」とがっかりして小さな自信を損ないそうだとリーディングすることができます。

しかしながら、指摘した場合の結論は【カップ(聖杯)5 逆位置】が出ています。
このカードは正位置の場合、失ったものを嘆いて手元にある真心に目が向かず、心が傷つくことを意味します。
こちらも逆位置で出ているので、意味が反転します。
夫は「3歩進んで2歩下がっていても、1歩は前進しているのだ」と最終的には受け止められるだろう、とタロットは示しています。

指摘しなかった場合

指摘しなかった場合の未来はどうでしょう。
【カップ(聖杯)ペイジ 逆位置】が出ていますね。
カップのペイジは「ほめてほめて~」とか「ねえねえ~みてみて~」みたいな気質の少年です。
逆位置ですから、指摘しなかった場合、夫は「あっれー、やることやったのに思ったより褒めてもらえない、見てもらえていないと感じる……」と、面食らってそうです。
……私としては、やってくれたことはありがたいのですが、手放しで褒めらんないですからね。

指摘しなかった場合の結論は【ペンタクル(金貨)7 正位置】
淡々と自分にできることをこなしてゆきますが、これでいいのかなあ、あっているのかなあ、と、イマイチ腑に落ちない状態が示されています。
夫もそうでしょうし、私もそうだろうな。
別に黙って私が洗い直したっていいのですけれど、どうもモンヤリした結末となりそうです。

占いの結果を受けた私の選択

私はこの占断から、「ついこのあいだ言ったばかりだから言いづらいけど、でも、言ったほうがいいな!」と心に決めるに至りました。

さて、しかし今回の5枚、どちらかの結果がむっちゃいいってこともないんですよね……。
人によっては「ええー、でもやっぱり言いづらい。わたし言えない。夫の機嫌を損ねたら悲しいし。。」と思うかもしれません。

クライアントが腑に落ちきっていないときは、追加でカードを展開しましょう。

私は今回、追加の6枚目として、タロットからのアドバイスを引いてみました。

タロットからのアドバイス

タロットからのアドバイス【15 THE DEVIL(悪魔) 正位置】
【15 THE DEVIL(悪魔)】のカードは裏切りや堕落や腐れ縁といったネガティブな意味ばかり取り上げられて恐がられがちですが、決してそれだけではありません。
包み隠さず欲望や要求に素直であることを司るカードでもあります。

私もかつてそうでしたが、タロットをはじめたばかりのころは、カードの一面的な意味に囚われて一喜一憂しがちです。
しかし78枚どのカードもたくさんの意味を持っていて、多角的な解釈ができます。
たとえば、今回の【15 THE DEVIL(悪魔)】はこんな感じかな。

あくま
ええんちゃうのー? 思てること言うてまえば。
そんなことで途切れる絆ではないでしょ。
あんたら頑丈な鎖でつながれてるんだから。
でもまあ親しき中にも礼儀あり。言い過ぎないこと、言葉を選ぶことね。
そこは自制を効かせて。かつ、素直でありなさい。
褒められたいというアンタの要求も大事だし、もっとちゃんとしてほしいというアンタの要求も大事。
……っていうか大事じゃない感情なんて無いの。
真っ裸になって向き合うというのは、プライドや怖れみたいな鎧は脱ぎ捨てて、人に見せるのはちょっと恥ずかしい「しんどい 褒められたい 怒られたくない 怒らせたくない こうしてほしい」といった要求も、無きものにせずきちんと表現してシェアすることよ。
なによりあんたら、よりいっそうお互いが自分らしくあるためチームになった(結婚した)んでしょ?
じゃあ取り繕うのは無し、なーし。

いかがでしょうか。
「めっちゃ、言うやん……」て感じですよね。

今回の展開のように、小アルカナばかりのところに1枚ドーンと大アルカナが出てくる場合は、タロットが特に伝えたい重要なメッセージが詰まっていると解釈します

私は上記のようなメッセージを受け取りましたが、もちろんいろんな見方があります。
クライアントや占者の感じたことを大事にしてくださいね。

次回予告

いやあ~、悪魔のカードがいい仕事をしましたね。
お友達に相談したかのように自分とは違う視点の意見が得られました。
こういうことをね、24時間いつでもできるのがセルフタロットです。
ちょっとよくないですか?
私はみなさんを沼に誘うべくこのWEB講座を書いています。

さて、次回は「あの人はどう思っているんだろう……」相手の気持ちに寄り添う
北斗七星スプレッド(7枚展開)について解説したいと思います。

ちょっぴりマイナーなスプレッドをチョイスしました。

すこしよもやま話をしますと、相手の気持ちを中心とするスプレッドとしては生命の樹(セフィロト)スプレッドの方がメジャーです。
メジャーなぶん、解説しているサイトが他にたくさんあるだろうし、あれは10枚展開だし、健康運や家庭貢献度など、そこまで本人に断りなくみるのはどうなんかしら……と気が引ける項目まで含まれているので、個人的には北斗七星スプレッドの方が好き……かな。完全に私個人の趣味ですが。

次回もぜひおつきあいくださいませ。浅野輝子でした。

 

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