タロット占いの鑑定例「個人事業を立ち上げました。今後発展させ経済的に自立して娘を養い、この世に価値を生みたいです」

こんにちは。占い師の浅野輝子です。
本日は、ご相談者様にご協力いただき、私の実際の鑑定を掲載いたします。

分析やアドバイスに力を入れ、前を向いて歩きだす力を支援するメニュー
『メールdeタロットカウンセリング』での鑑定です。
(ご購入は【コチラ】)

個人事業主として活動を始めたYさん。
「テーマは、稼ぐ」
仕事を心地よく継続しつつ、まだ幼いお子さんにおかえりなさいと言える働き方がしたい。
将来的には一人でお子さんを養ってゆける経済力を身に着け、事業を発展させwin-winで価値が巡るような仕組みづくりをしたい。
そのための指針がほしい。

人生規模のプロジェクトについてのご依頼です。

この実例が、teruru.meを利用検討中の方、タロット勉強中の方、Yさんと同じ立場にある方のお役に立ちますように!

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相談内容

Yさん

●現在の状況
個人事業主として昨年から活動中です。
有難い事に、とても楽しくお仕事中。

ただ、まだまだ収入面では少ない。
収入少ない癖に旦那の扶養から外れて活動してしまっている現状。

ちなみに今、オンライン大学の5年目。鋭意卒論着手中。
卒論=事業計画書なので、シゴトの話とイコール。

●占いを希望する内容
テーマは、稼ぐ。

家族×シゴト×大学が今のテーマですが、
仕事が仕事として成り立ち、心地よく継続できるか。

ゴールは一人で娘を養って生きていける位。
仕事を創り出して事業として、回る仕組みを作る位。
言うだけただなので言うと、法人化してしっかりと人に価値を渡せるくらい。

愉しく仕事して生きていく大人が居る世界を娘の環境として作る。

でも、今4歳の娘におかえりなさいと言える働き方がしたい。
バランスを取りつつ、無理はせず、やるべきことをやっていきたい。

その、指針が欲しいです。

●周辺情報追記
結婚前に恋愛セラピストあづまやすしさんのところで色々悶々としていて分かっていたことでもありますが、パートナーとのパートナーシップが上手くいかずパワハラモラハラがあるのでいい加減手放してもいいなと思っております。

それも含めて、自営をもっと軌道に乗せたい焦りがあるのかも。

けれど、別れてもそうじゃなくても、正直どちらでもいいという前提のもと仕事は仕事として邁進していきたい所存でございます。

(むしろテーマは私らしく私を活かして生きる、ってところなのかも)

UNIVERSAL WAITE TAROT / Stuart R. Kaplan (Author), Pamela Colman Smith (Original Illust), Mary Hanson-Roberts (Illust) ©1992 U.S. Games Systems, Inc.

Yさん
わー!すごく綺麗ですね!

お一人を除いて、みんな座っていらっしゃる……

浅野輝子

……Yさん、めくるカードめくるカード非常に濃くてですね。
以下、少し長いお返事になりそうですので、お時間許します際にご覧いただきますよう、お願いいたします。

鑑定結果

改めまして、この度はご依頼ありがとうございます。
Yさんがお話くださった末尾の一文。
「むしろテーマは私らしく私を活かして生きる、ってところなのかも」
に深く頷き、大切に拝読いたしました。

Yさんの事業について、7枚のカードを展開いたしました。
画像をご覧くださいませ。

中央が[結論]。

下3枚が、左から順に
[Yさんが取り組むべき課題]
[そのためにYさんが“いま”できること]
[事業について、今後の行動指針]です。

上方斜め左[お子様の立場]
上方斜め右[家庭において、今後の行動指針]

そして最上部[現在のまま歩んでいった場合の未来]

……まず、カードを展開して「ワワー!!」と驚いてしまいました。
どのカードも、どっしりと前向きに座っているカードばかりですね!!

タロットは78枚のカードで占いをいたします。
大アルカナ22枚には世界の理。小アルカナ~10には人生の風景。
そして小アルカナ11~14(コートカード)に人間の人格が描かれています。

……このようにドンと前を見据えた人物ばかりが連なる展開は……なかなか珍しいんですよ。
タロットには、複数名の人物が描かれているカードも、本当はたくさんあるんです。

全体を眺めますと、

  • 人物ドッシリ系カードが6枚。すべて逆位置で展開されている。
  • [家庭において、今後の行動指針]に出ている【20 JUDGEMENT(審判)】のみが唯一の正位置である。
  • 左右4枚が大アルカナ。挟み込まれるような形で中央に3枚、人物カードが逆位置で連なっている。

以上3点が、この度の鑑定の特徴と言えるかと思います。

……今回のカード展開は、「かなり極端」な部類です。
裏を返せば、タロットはYさんに『バランスを取りましょうね』と語りかけている、と言っても良いのではないかしら。

それから、結構内容が重たいです。
人生の大切な局面、という感じがする。

■[結論]

[結論]から参りましょう。
【ワンド(棒)クイーン逆位置】

このカードは親切で面倒見の良いおっかさん女王。
ワンド(棒)は情熱を表します。
女社長のようなイメージの強いカードです。

逆位置の場合の主な意味は「主張が強い」「横柄な態度」「お金が貯まらない」「思い込みで暴走」など。

本来、Yさんはワンドクイーンのように情熱的で周りを照らす女社長のような人になれる方です。

その資質が備わっている!! ……のですが、
『現在、Yさんは持ち味を損なっている。見直しが必要である』
と、タロットは警告しています。

「えー!!なんでー!?」と言いたくなりますよね。
下方3枚に目をやりましょう。

ドッシリドッシリドンドン!
真っ直ぐに前を向いた男性性の強いカードが3枚。
全部逆さまですね。

■[Yさんが取り組むべき課題]

【4 THE EMPEROR(皇帝)逆位置】
皇帝が野外の石椅子に堂々とした態度で腰掛けています。
社会的権力や父性を象徴するカード。

逆位置の場合は、「横暴」「自分勝手」「傲慢」「責任放棄」「意志薄弱」などを意味します。

このカードね、Yさんの配偶者を象徴しているのではないかと思うんです。
パワハラ、モラハラの傾向がある……とお話くださったのですが、皇帝の逆はまさに、父性が誤って発揮されているときのカード。

『事業を成功へと導きたくば、そんなパートナーと、真に向き合いなさい』とタロットは語っています。

■[そのためにYさんが“いま”できること]

【ソード(剣)キング逆位置】
剣を持った王が石椅子に座りこちらを見ています。
彼は正しさや確固たる自分軸を持つ王様です。
このカードが逆位置で出る場合「冷たくする、される」「無慈悲」「報復」「偏見を持つ、持たれる」「暖かさを思い出して」などを意味します。

『旦那様との関わりについて、“もういいや”と捨て鉢にならないで』
と、タロットが言っているかのよう……。

うーん、わたし個人としては、きっときっと、すでに十分に向き合い、努力し、たくさん傷ついて、いまのYさんがあると思うのですが……。
それでも、タロットは『暖かさを思い出して』と言っていますね……!!

ひとまず、リーディングを進めてゆきます。

■[事業について、今後の行動指針]

【1 THE MAGICIAN(魔術師)逆位置】
魔術師の手元には金貨、剣、聖杯、棍棒の4スートが置かれており頭上には無限の可能性を示すマークがついています。
正位置であれば「具体的プランがなくともとりあえずやってみよう!」という意味を持ちます。
逆位置の場合は「目標が高すぎる」「失敗」「プランが実現しづらい」と、少々厳しい現実を教えるカードになります。

ネガティブな内容ですが、決して「失敗するから直ちにやめろ」、と言っているわけではありません。

タロットは“今”が強く反映される占い。
そして運命は「運」ぶ「命」と書きます。

行動や考え方ひとつで、未来は必ず変えてゆけます。
前提として、Yさんならそれができるからこそ!!こういうカードがが出るんです。
(能力的に厳しいのであれば「切り替えろ」などを意味するカードが出るはずです)

勢いがあるのは良いこと。
大きな目標があるのは良いこと。

目標を細分化し、緻密に道筋を立て、すべては慎重に、万全を期してやってゆきましょう。
(場合によっては引き際も決めておく!)
すると目標の実現に近づき、Yさんの人生にとって良い結果がもたらされることと存じます。

■画像最上部[このまま進んだ場合の未来]

【ペンタクル(金貨)キング逆位置】
慎重で堅実な王様のカードです。
コツコツと地道な努力を重ねた結果この地位を得ました。

このカードが逆位置で出る場合「考えが古めかしく頑固」「肩書きに翻弄される」「損得勘定に飲み込まれないで」「分け与える心の大切さ」などを意味します。

ペンタクルは技術(スキル)や、働きによってもたらされる対価を表します。
現状を受け止め何かを改めればより一層の利益につながるのですが、(逆位置は「非常に惜しい!」というときによく出ます)仮に今のまま進んでも、十分とは言えずとも、まずまずの成果が得られるようです。

しかしながら……上記に並んだカードの意味を見ると、なにかこう、大切なハートが置き去りになりそうな気配があるので注意したいですね。

男性のカード。
それも「王」の地位ですから、今のままストレートに歩まれますと、未来、Yさんが配偶者との関係を手放し、世帯主として切り盛りをしている可能性も感じます。
もし仮にそのような未来に至ったとしても、「背負いすぎない」「頑なにならない」「必死になるあまり大切なものを見失わない」といった点がポイントになります。

■上方斜め左[お子様の立場]

【2 THE HIGH PRIESTESS(女教皇)逆位置】
光と闇を表す柱の間に聡明な女教皇が座っています。
手にトーラの書を持つ彼女は直感力があり聡明ですが奥手で人に心を開きません。

お子様はきっと、恥ずかしがり屋で奥ゆかしくも、人の気持ちを汲み取る能力は人一倍強いタイプなのではないでしょうか。
周りの人のことをよく見ている女の子、という印象を受けました。
お父さんやお母さんが無理をしているときの気配も敏感に感じ取っています。

……そんなお子様をよく分かっているからこそ、Yさんは少しくらい自分が無理してでも、気丈に無理振る舞っていらっしゃるのかな?

■上方斜め右[家庭において、今後の行動指針]

【20 JUDGEMENT(審判)正位置】
最後の審判のカードです。
大天使ガブリエルがラッパを吹き、選ばれし者が墓から蘇ります。
このカードの意味は、「敗者復活戦」「復縁」「チャレンジ」「進化」「人生の転機」「引っ越し(転職・異動)」など。

このカードだけが正位置で展開されている。
タロット占いにおいてとても重要なことです。

人生の大きな転換期には違いないのですが、このカードの意味と、ここまでに出たカードを総合しますと、
『事業を成功させたくば、まず家庭と向き合いましょう』と、タロットが繰り返し強く伝えようとしているように思えてなりません。

各カードざっとリーディングいたしましたが、ここでいま一度、

●どうしてこれほどまでに人物カード、それも男性色が強いのか

●どうして事業のことをタロットに尋ねたにも関わらず、家庭のことが色濃く反映されているのか

について思案します。

Yさんはいま、“女性でいられない状態”なのではないでしょうか。

本当は誰か(旦那様とは限りません)に守られたい。
ワンドのクイーンの正位置みたいに、ゆとりある女性でいたい、明るく優しく周りを照らすお母さんでありたい。

なのにそれが実現しない。

事業について、[“いま”できること]にソードキングが出ていましたが、剣は精神性の象徴です。
つまり、「誓い」や「祈り」でもある。

「頼ってはダメだ、期待してはダメだ。だって裏切られる。擦り切れてしまうから。がんばって諦めるんだ。私は私。自立して、やりたいことをやってゆくんだ」そう、Yさんが自分に言い聞かせているかのような一枚だと私は感じました。

もし心当たりがあるとしたら。

Yさん。
私は「これまでよく、お一人で立っていらっしゃいましたね。頑張っていらっしゃいましたね」と、まずはYさんを労いたい気持ちでいっぱいです。

お仕事について、Yさんはお子様を一人で養い、法人化して雇用を生み出せるのが理想とお話くださいました。

「自立したい。自立しなければ」
熱い想いはとても大切。すごくいいこと。

だけど、このまま歩んだ先に暗示された[未来]ペンタクルのキングは、どちらかというと技術はあるが社交ベタで、“組織を切り盛りする王”というより“自営業者”に近いカードです。

このまま歩んでも自営業としてはやってゆけそうだけど、Yさんの希望している「雇用を生み出し法人化する未来」という夢には少し距離がある。

1枚に1名がドンと描かれているカードばかり集ったのも関連するように感じます。

大前提として、Yさんは大きなヴィジョンを持ち、実現する力が備わっている方です。
それは間違いないのだけど、ヴィジョンを「誰かと共有する」ことは苦手でいらっしゃいませんか?

これまでの人生を振り返ると、「なぜ同じ思いで、同じ熱量でついてきてくれないの?」と思うシーンが幾度かあったのではないでしょうか。

仮に思い当たる節があるとして。
この弱点を克服したとき、Yさんは雇用を生み出し、組織として同じベクトルを向いて走る仲間を得られるのだと思います。

そして、「ビジョンを共有する」「速度を合わせる」「複数名で同じベクトルを向いて走る」ための練習に最適な場所が、“家庭”。
だからこの度のタロットは、『事業で邁進したければ家庭と向き合いなさい』と強く訴えているのではないかと、私には感じられるのです。

具体的には何をしてゆけばいいのか?

[結論]にはクイーンが逆で出ており、他のカードはキングの逆位置ばかりであった。
つまりは、『女性性を大切にしてゆくこと』に尽きるかと存じます。

[“いま”できること]に出ていたソードキングは、高い理想を持ち、頭の切れる人物です。
Yさんは知性によって感情を押さえる“大人の術”に長けた方。

しかし、“そんな自分を手放す”。

感情を置き去りにしない。しなやかさを取り戻す。
ということが、第一歩になるかと存じます。

……なお、ソードを持っているカードは「善きものを称賛し、悪しきものは断つ」という意味もあります。

すなわち、チラリとYさんがお話くださったように、もしもYさんがしなやかさを取り戻すために必要ならば、パートナーとの離縁も視野に入れて良いと言える。

ただ、“諦めの果て”ではなく、あくまでも“向き合って”。
お互いにとって良い未来を目指すために。二人で導き出す決断でありたいですね。

個人的には、Yさんが、「うれしい」「ありがとう」「たのしい」と、かつて交際時に心がけておられたような姿勢……男性的・女性的だなんていささか古い価値観ではあるのですが、あえて女性性を前面に出してパートナーと関われば、次第に旦那様の良い面もまた引き出され、なにか見えてくるものがあるのではないかと思いました。

恋愛セラピストあづまやすし先生の著書『あなたの恋愛がうまく行かない本当の理由』には、自己犠牲タイプ、女神タイプ、自立タイプなど、女性が陥りやすいいくつかのパターンが書かれていたと記憶しています。
女神タイプでいられているか、いま一度、再確認しても良いのかもしれませんね。

(もし自分が女神タイプを保っているにも関わらず旦那さまとの現状があるならば、旦那さまの問題は旦那様のものですから、Yさんが無理をして背負うべきではない、と思います)

以上、すこしでも腑に落ちる箇所や新たな発見、胸に響く部分があれば幸いです。

長文、お読み頂きありがとうございました。

元気の出る占いというよりも重たい内容になったと感じています。

鑑定内容は以上ですが、この内容を踏まえて、Yさんが何か話したくなったり、質問等あれば、どうぞお気軽にお申し付けくださいませ!

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お客様の感想

Yさん
わー。

…わー。

ありがとうございます!

ただいまの感想は
「 わー!」でございます(笑)

種々納得しつつ、難しさを感じつつ
具体的に思考をめぐらせつつ、思いを馳せつつ。

また、感想書かせてください。

ひとまずは
わー!

ってことで笑

本当に、丁寧に、ありがとうございます!
相談させていただいて、よかった。

もう一度ゆっくり読みます!

浅野輝子

これまでたくさん、Yさんはパートナーと向き合い、傷ついて、ときには色々なことを諦めてきたのだろうと思う!

子どもが産まれますと、家族はチームになりますから、「あなたはあなた、わたしはわたし」の難易度が突然跳ね上がりますよね。

「自分自身と、旦那と向き合いたいです」とYさんは仰いました。
目の前に現れるのは自分自身の鏡だと言います。
どうかな、本当にそうなんだろうか。
けれど自分自身と向き合う時間は無駄ではないと私は感じています。

どうかご無理なさいませんように。
事業のことも、ご家庭のことも
「ちょっぴり苦しいけど、転けない程度の背伸び!」
くらいで、成長しつつ進んでゆけたらいいですよね。

Yさん

とても身に染みるお話に、何度も読み返しております。

また読み返しつつ、自身と、旦那と、向き合いたい、です。
難しい時期だからこそ投げずに、どちらに転んでも納得できるように向き合っていきたいと思います。
手放すためにも、投げない。

言葉の端々に感じる柔らかさと気遣いと強さ、そしてユーモアに支えられております!
気持ちに寄り添うメッセージ、ありがとうございました。

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